代表ご挨拶

こんにちは。オーナーのブローレンヂ智世です。

私は今ではメイクをし女性の身なりをしていますが、実は10代の頃は男の子になりたいと思っていました。服装はもちろんのこと、喋り方や歩き方まで男の子。
しかし、中学生ごろから成長で体型が変わり始め、それまで着ていたメンズ服が似合わなくなり、それに加えて、中学校ではセーラー服を着なければならないのがとても嫌でした。

「なんではきたくもないスカートを無理やりはかなければならないのか」

その時の違和感というか悔しさは今でも覚えています。

そこから紆余曲折を経て高校を卒業する頃には女性のファッションにも抵抗がなくなっていました。
いやむしろ、華やかで幅の広い女性のファッションが大好きになっていました。

高校卒業後に一旦ファッション関連の会社に就職し、結婚した後に社会人入試で関西大学に入学。
心理学を専攻し、そこで学んだことが直接ブローレンヂに結びついています。

一つ目は認知心理学の錯視(目の錯覚)です。
同じ長さのはずなのに条件を変えると違う長さに見えたり、あるはずのないものが見えたりする不思議な現象です。テレビでみるような代表的なものから初めて目にする複雑なものまであり、その面白さに魅了されました。

二つ目は性同一性障害について。
授業でとあるVTRをみました。男性として生まれたけど女性になりたい方が主人公で、大学受験の際に受験票の名前が男の名前なのに見た目が女性的ということで会場に入れてもらえなかったりするなど、女性として生活したいのに様々な場面で困難が立ちはだかるというものでした。とても不便な状況に胸が痛くなりました。しかし、授業の最後に教授が言った一言が衝撃的でした。
「さっきのVTRでは、”男の子だけど女の子になりたい”主人公の役を華奢な女の子が演じていましたね。ですが、現実にはそんな華奢な方ばかりではありません。女性になりたいと悩んでいる方の中には、ラグビー選手のように体が大きくてたくましい方だっています。」

綺麗事ではなく現実を突きつける教授の言葉がずっと頭の中に残っていました。確かに、街中を歩けば女性の身なりをしているけど違和感のある方をたまに目にします。そういう方が悪目立ちしてしまうのは、服のサイズが合っていないのが大きな原因かもしれない。
男性の体型でもフィットするサイズで、デザインに認知心理学の錯視を応用すれば、自然で美しく魅せることができるかもしれない。
そう思い立ち、大学卒業後の2017年に「blurorange/ブローレンヂ」というファッションブランドをスタートしました。

ブローレンヂの服を着たお客様が
「初めて鏡の中の自分を可愛いと思えた」
「自分の存在を認められたようで嬉しい」
と喜んでくださる。その瞬間、このブランドを作ってよかったと心から思います。

また、ジェンダーに関する商品開発やサービスなどの相談をいただく機会が増え、2018年頃からコンサルティング事業も本格的にスタートしました。大手百貨店様、化粧品メーカー様やシューズメーカー様など多くの企業様からご依頼をいただいております。

ジェンダーに関するプロダクトはまだまだ前例が少なく、取り組みたいと思ってもどのようにアプローチをしていいかわからない方が多いと思います。

ただ流行に乗った見せかけのものではなく、心からお客様に喜んでいただけるようなプロダクト作りのお手伝いをさせていただきます。

blurorange /ブローレンヂは、私の好きなblueと夫の好きなorangeを掛け合わせた造語で、夕焼けのblueとorangeがぼんやり混じり合う美しい情景のように、”性別もぼんやりしていい”という想いが込められています。

性別や体型に縛られず誰もが自由にファッションを楽しめる世界を目指してブローレンヂは走り続けます。

道端に咲く花をみて「美しいな」と思うことに性別が関係ないように

美しい服を着たいと思う心にも性別は関係ない


blurorangeの3つの事業

アパレル事業

性別や体型に縛られずに誰もが自由に楽しめる世の中を目指して
を理念に掲げ、男女ともに美しく着られるお洋服の製造及び販売をしています。

デザインに認知心理学の錯視(目の錯覚)を取り入れており、着るだけでスタイルアップするようなお洋服作りが特徴です。

男女は骨格が違うため、服を作る際には設計の段階から男性は男性用、女性は女性用のトルソーを使い設計していきます。

ブローレンヂでは、同デザインのワンピースやブラウスなどを男女それぞれのトルソーを使って設計しています。そうすることで、体にフィットし男性が着ても、女性が着ても美しく見えるのです。


講演活動

ジェンダーニュートラルな社会の実現のための第一歩は、“知ってもらうこと”。
講演では、基本的な「ジェンダーニュートラルとはなんなのか」という大枠から、当事者との関わり方や職場や学校で生じる具体的な事例、商品開発への活かし方などを、ジェンダーフリーなファッションブランドの運営経験をもとにお話しいたします。

講演内容
・ジェンダー問題
・男らしさ/女らしさって何?
・企業のLGBT対応
・私らしく生きる
・起業入門

講演内容は、企業様が希望されるテーマに沿った形で行うことも可能です。お気軽にご相談ください。

講演実績
あしなが育英会、関西大学、大丸松坂屋百貨店、東華大学(上海)、東京大学、その他高等学校など


コンサルティング事業

ジェンダーに関する商品開発やサービスなどのご相談を受け付けております。大手百貨店様、化粧品メーカー様やシューズメーカー様など多くの企業様からご依頼をいただいております。

ジェンダーに関するプロダクトはまだまだ前例が少なく、取り組みたいと思ってもどのようにアプローチをしていいかわからない方が多いと思います。

ただ流行に乗った見せかけのものではなく、心からお客様に喜んでいただけるようなプロダクト作りのお手伝いをさせていただきます。

ご依頼は、info@blurorange.jpまでメールをいただくか、お問い合わせフォームからご連絡ください。